事例紹介

積極的に国際化に取り組んでいる企業の活動事例やアドバイス、問題解決のケーススタディなどをご紹介します。




日韓合弁会社「(株)共栄食品」設立~味は心でおもてなし~

有限会社濱作

豊橋市下地町の(有)濱作(従業員50名、資本金5,000万円)は、割烹料理店として創業し、その後、飲食をテーマに懐石料理や喫茶、ステーキハウス、居酒屋、仕出しなど業容を拡大し、飲食業界をリードする企業である。同社の技術力に裏打ちされた料理は大変人気がある。

先代社長の友人である韓国人が同社の料理を絶賛してくれたことをきっかけに、「食」という切り口で日本と韓国のかけ橋になりたいという思いから、平成元年に韓国において日韓合弁会社である㈱共栄食品を設立した。また同時に、「木曽屋」という店舗ブランドを構築し、フランチャイズ(以下、FC)展開を図った。現在では、直営5店舗、FC130店舗を展開しており、韓国全域をカバーしている。

韓国での勝負商材は、アジア圏では比較的ポピュラーな日本のうどん、そばである。久保田社長は、「海外展開の成功要因は、自らが韓国の食文化を体感し、作り手側中心の商品ではなく、実際に現地の方が求める商品開発を行ってきたこと。」と話す。当時のメイン商材であった素材本来の味や見た目を楽しむことができる和食料理からの転向である。加えて、同社の海外展開における事業拡大を後押ししたのは、韓国人の知人がいたことである。インターネットが普及している現在、ネットを通じた口コミなどによりお店の評判が消費者へ瞬時に拡大していく。その韓国人の知人の口コミのおかげもあり、来店客数を徐々に増加させた。

人的ネットワークや高い技術力である強みを生かし、あらゆる商材に対してもおいしいものを提供するため、会社のトップ自らが現場で手を汚す、その姿勢こそが同社の事業拡大を可能にしている。


有限会社濱作

所在地:豊橋市下地町字北村71-1  TEL:0532-52-0291
企業HP:http://hamasaku.net/