東西冷戦終結後、世界では民族紛争や宗教紛争、テロ行為等が増加し、それを助長する兵器・武器の拡散は世界の主要課題の一つとなっている。世界の主要国では、大量破壊兵器や通常兵器、それらへの転用可能な貨物・技術が、国際社会の安全性を脅かす国家やテロリスト等、懸念活動を行うおそれのある者に渡ることを防ぐため、先進国を中心として、東西冷戦以前より国際的な枠組みを作り、国際社会と協調して輸出等の管理を行っている。この枠組みは、以下の4つにより成り立っている。(詳細は、それぞれのURLを参照下さい。ワッセナー・アレンジメントについては、別項に解説あり)
●原子力供給国グループ (NSG)→核兵器関連・1974年設立
(原子力供給国グループ(NSG)の概要|外務省 (mofa.go.jp))
●オーストラリア・グループ (AG)→化学・生物兵器関連・1985年設立
(オーストラリア・グループ(AG:Australia Group)の概要|外務省 (mofa.go.jp))
●ミサイル技術管理レジーム (MTCR)→ミサイル関連・1987年設立
(ミサイル技術管理レジーム|外務省 (mofa.go.jp))
●ワッセナー・アレンジメント (WA)→通常兵器関連・1996年設立
(通常兵器及び関連汎用品・技術の輸出管理に関するワッセナー・アレンジメント|外務省 (mofa.go.jp))
※国際輸出管理レジーム参加国については、以下を参照下さい。
国際輸出管理レジーム参加国一覧表|外務省 (mofa.go.jp)
2021年6月28日 掲載